庄崎

今回食の匠ドットコムという情報サイトを立ち上げ、物を売るというだけではなく、京丹波町の匠が手塩に掛けて育てた食材を知ってもらうことで、京丹波にも安心・安全な食材がたくさんあることを伝えていければと考えています。
自然薯農家の自分が発起人となり、岸本畜産さんと黒豆農家のタケガミファームさんにもご協力いただき活動しています。
近年、京丹波町でも少子化や農家の高齢化が問題となっており、京丹波町の食材は他地域と比べても、味やこだわりも負けちゃいないと思っていますが、このままではいけないと感じています。

だから、僕らが今できることとして正しい情報を発信することで、受け継いだ京丹波町の農業、畜産というブランドをしっかり守っていかないといけないし、より発展させて後継者を増やしていかなければならないと思っていますのでこのような機会をいただけて感謝しております。

中東

是非！是非！協力するというより、逆にこちらが協力したいというか、やりたい！という気持ちです。
京丹波町というところは人材不足とか仰っているけれども、まだまだ可能性がある地域だと思います。
農業高校（京都府立須知高等学校）とかも食品科学科があるじゃないですか、やはりそうゆう教育機関とも協力し、同じ地域としてこれからの農業を考え、合わせて本当に地産地消とは何なのか？ということを整理し、それをどのように活用することで自然と人が共感を得ることのできる仕組みを作っていかなければならないと思いますね。
でも、それができるのが海にも近いし、内陸部にも山の幸が多いこの京丹波町だと思っています。
なので、これからやろうとされている情報サイトに関しては、ただ単に作っている食材を紹介するだけではなくて、どういう地域なのか？京丹波町はこんな地域だからこれを作っていると言ったような情報も合わせて発信していただきたいですね。
そして、その部分においても私も一緒に作り上げていきたいと思っています。

庄崎

ありがとうございます。そこまで考えてくださっていて嬉しいです。

中東

この1年京丹波町の色々な農家さんや生産者さんにもお会いしましたが、京丹波町のブランド力を上げていきたいのであれば、色々なものは作らない方がいいと思います。
言われるがままに作る作物には、環境や歴史がないのでオーラがないんです。京丹波町で作ることの意味合いをもう一回きっちりと考え直した方がいいなって思います。
京丹波町だからこそできる、黒豆や小豆、芋類や栗もそうなのかもしれませんが、やはりこの土地に見合うものをものを一生懸命ブランド化させていく方が未来に繋がると思います。
もちろんそういったことができる土地でもあると思います。

庄崎

キチンともう一度見直し、一つのことを研究するプロフェッショナルなやり方が必要ということですね。

中東

そうです。『京丹波町を知り尽くしたプロフェッショナルがここにはいるよ」的な方向へ進んでもらいたいですね！

庄崎

なるほど！でも私はもともと余所もんですから、新しい風を吹かせたいですね！

中東

そんな風に地域とも一体化した、農業のあり方とかを知ってもらえることができれば、京丹波町で農業がしたいと思ってくれるような後継者も増えるかもしれませんよ。
産地がある地域というのは、必ず魅力がある！でも、この1年通って気づいたことは、今の京丹波町には、この地域と一体化したような食材とも出会えなかったのも残念ですね。
そのひとつには、素晴らしい食材があるのに、でも料理がないから勿体無い。

庄崎

そこは中東さんのお力添えで料理が提供できるようになれば素敵ですね。
仰る通り京丹波町には、食材はあれど食べるところがないので、食の京丹波町というキャッチフレーズがありますが、どちらかというと食材の京丹波町だと言った方がいいような感じです。

中東

もちろん、いくらでも協力しますよ！
でも、食の祭典か何かで結構人が集まっているんでしょ？

庄崎

そうですね。食の祭典ですね。
4万人ぐらいは集まっているんじゃないでしょうか？

中東

それだけ集まってくださるのであれば、そこで食材と文化のアピールをしなくては！パネルディスカッションなんかもいいですね！庄崎さんが中東を呼べ！って主催者に持ちかけてくださいよ！喜んで参加いたしますから・・・（笑）

庄崎

ほんとですか？わかりました。伝えてみます。